鹿児島遠征二日目。
朝六時頃起床。テント泊は日差しで強制的に目が覚めます。
さて、本日の予定はせっかく開聞岳のお膝元まで来たからには制覇したい、ってなわけで開聞岳へ登山します。
宿泊した公園の広場からすでに登山道の案内があります。
午前7時出発!
朝の陽射しに照らされる新緑の開聞岳はとっても綺麗。
広場から5分ほど歩くと、いよいよ本格的な山の中に入っていく雰囲気になります。
結構高い土壁が横にせまり、水の通り道のような感じの道。
また、元々火山なので地面が細かい玉砂利の様になっており、踏ん張りが利かずに歩きにくい。
なんとか4合目到着。
ここまで30分
ここからちょろっと階段。
でも山の階段は太ももの筋肉疲弊する気がしてあんまり有難くない。
木々の隙間から見える光景が大分高くなってきました。
七合目到着。登山開始から1時間15分。
同じ百名山でも前回登った祖母山とは全然登山の印象が違います。
独立峰だと景色の感じも、距離感も変わらず一定に進む感じなので淡々という作業感で、起伏を踏破していくタイプの山とは、また違ったしんどさを感じます。
7合目からは大きな岩が出現し始め山の感じが大分変ります。
死にはしないけど落ちたら大けがクラスの斜面が結構登場。
でもダイナミックな動きになるので自分は結構好き。
そんなこんなで9合目。あとすこし!
おお、高い高い。
海の位置が前の画像と比べると左側になっているのでお分かり頂けるかと思いますが開聞岳の登山道は上部付近で山をぐるっと旋回する様な登山道になっています。ですのでここから見えるのは先程の風景の山の反対側です。この先には枕崎市。ずーと行くと長崎の方を向いています。
そして、ついに頂上の文字が!
登頂成功!
時間は10:00。登山開始から3時間。
コースタイムとしては3時間10分らしいのでほぼ時間通り。
その後無事に下山できました。
12時20分。帰りは2時間20分で下山。
帰りも2時間30分がコースタイムらしいのでほぼ平均位のスピードで降りれました。
開聞岳は標高は1000Mいかないのでそんなに高くありませんが、低い海抜から登り始める事。火山質な土壌で足場が悪い事など、そこまで容易な山ではありません。
特に、通常下山時間は登りに比べある程度短縮出来るのですが、先程書いたとおり足場が悪いので予想を超えて下山に苦戦します。
途中にヘリコプターの救助ポイントがいくつかある事からも判る様に、鹿児島県内では二日がかりで登る屋久島の宮之浦岳と次ぐ位遭難件数があるとか。
登る際は余裕ある時間と、万全の装備で臨んでください。
あと水場が全く無いので水の用意も忘れずに。
登山で消耗したので疲労と汗を流すため、指宿名物の砂蒸し風呂にやってきました。山川砂蒸し温泉という施設。
ずっしり重い砂の中でじりじり蒸されます。
以前別府でも体験したのですが、気持ちは良いんですが、砂の圧力の為かその後、猛烈な睡魔に襲われ、帰りの高速がマジ危険なレベルで大変だった事が軽いトラウマになっています。
今回は、この後の予定が最悪路肩に止まれる一般道であって精神的に楽だったのか、そこまで睡魔に襲われる事はなかったです。
お風呂に入ってたりなんかしたら午後2時近くになってしまいました。
お腹がペッコペコでしたので、近所で評判の良かった「くりや旅館」さんの食堂で、遅い昼食にする事に。
このお店の昼営業が幸い3時までやっていたのも運が良かったです。
温泉から30分ほどで到着し。早速注文!
お昼時間ぎりぎりだったため、貸切状態。
同行の友人注文のカツオのたたき定食。910円
ちょっとお裾分けでしてもらったんですが、にんにくと玉ねぎがどっさりで薬味のも利いていて、カツオで有名な枕崎の近くだけあって魚の味もしっかりしてて絶妙なハーモニー。バリうま!
私注文、黒豚とんかつ定食1150円
鹿児島県民ですが、良く良く考えるとまともな黒豚って初めてな気がしました。
やっぱ全然違いますね。まったく癖の無い肉質と脂身のとろけるような甘みはほんとに違う。あっというまに無くなっちゃいました。
近くの枕崎がカツオで有名なとおり、山川というここら辺でも鰹節が名産みたいで削りたての本枯れぶしを一皿100円で注文できるとの事。うまそうという訳でオプション注文。
ちなみに本枯れぶしとは、カビをつけて長い時には1年以上熟成した鰹節の事で、そのような工程を経てうまみが凝縮された鰹節です。
スーパーで売ってるような鰹節は大体が熟成させる前の行程の段階で削った荒ぶしとよばれるもので本枯れぶしはなかなか味わう機会がありません。
そしてやってきた鰹節。とても良い香り。
ご飯にかけて醤油を少したらして食べると素材が良いだけにシンプル且つ最上のおいしさ。おいしんぼとかで出てきそう。
このままお湯にパサッと入れて薄口醤油足らしたらそのまま極上の御吸い物になりそうです。
鹿児島グルメを堪能しお腹も一杯になり、午後3:30頃に店を出ました。
福岡まで4時間なんで帰れなくは無いんですが、もう1日休みに余裕があったので急きょ、テント張れるところを探し、鹿児島でもう一泊することにしました。
やってきたのは枕崎市火乃神公園キャンプ場。
海が目の前の風光明媚なキャンプ場です。残念ながら天気が悪かったんですが、晴れていたらとっても綺麗な景色だと思います。
テントセット!大分なれました。5分あれば立てられるかなー。
しばらくすると日も暮れてきたので近くのスーパーで夕飯の買い出し。
昨日に引き続き刺身やミミガー等の地産っぽい食品を手に入れました。
アウトドアの食事の際は、意外に地面が凸凹してるので、皿や飲み物を置くのに結構気を使いますが、そんな中で前回紹介したこの携帯テーブルが大活躍。スムーズに買ってきた惣菜を広げられストレス無く食事が楽しめます。
いつもは炭火で肉焼いたりの晩飯なんですが、めっちゃうまい反面後片付けが大変。炭火台洗ったり、焼け残りの炭処分したり結構食後のストレスが多いです。
でも今回導入したテーブル+地元の御惣菜のご飯は炭火焼にはおいしさは劣るものの地元の味を堪能出来るし、なにより片づけがめっちゃ楽。
面倒くさがりの私にはとても魅力的でした。
お酒も入って 本日も健康的な時間に就寝。
翌日は朝から一気に福岡を目指し、途中でお昼を取りました。
植木ICを降りたところにある永楽さんという丼もので有名なお店だそうです。
お昼はややすぎてた時間ですが結構来客がありました。
本当は熊本っぽい馬肉を使ったどんぶりを食べる予定でしたが、限定品の為残念ながら売り切れ。
他のメニューを頼みます。
ビフテキ丼880円
友人注文のバターの風味が利いたステーキ丼。
例のごとくお裾分けもらいましたがお肉も柔らかくうまい!
かつ丼600円
私注文の定番のかつ丼。ふわふわの卵で閉じられたスタンダードなかつ丼。当然うま。
そして価格見てわかる通りボリュームの割にはとてもリーズナブル。
旅の締めとして良い舌の記憶となりました。
てなわけで、初の2連泊キャンプでの旅になりましたが予想より身体に疲労も出ず、いける事が判ったのが収穫です。
時間さえあれば行動範囲がぐんと広げられる事が分かりました。
今後も少し無茶な感じでお出かけしていきたいと思います。
鹿児島遠征・・・END