「兵庫・京都・滋賀」弾丸ツアー!!
其の弐 (全参篇) 【天橋立~比叡山編】
[8月27日AM8:30] 日本三景天橋立到着
香美町からおよそ2時間。天橋立に到着です。
早朝のはずなのに結構車が多いです。
取り敢えず橋立に向かうメインストリートの目の前の駐車場に
車を駐車。(駐車代800円時間関係なし一律)
まったくノープランなので、交差点を渡り、
まず目の前にすぐみえたお寺に行ってみました。
お寺は「智恩寺」という名前で、規模はそこまで大きくありませんが
趣のあるしっかりした作りのお寺でした。
横を見ると歌人和泉式部の歌碑があり、何故?と思って良く
見たら和泉式部が何首か歌をここで残してるという事でした。
和泉式部といえば百人一首でも最も有名な歌の一つ
おおえやま
いくののみちも とおければ
まだふみもみず あまのはしだて
の歌を詠んだ小式部内侍のお母さんです。
ですので、何故天橋立の地で小式部内侍でなく
和泉式部が?と思ったのです。
古文がてんでだめな私が何故それを知っていたかと言うと
「ちはやふる」読め!
答えは聞いてない!
さて、くだんの天橋立の歌。
詠まれた背景を知ってると更に味わい深くなるので適当にご紹介。
和泉式部は歌人としては超ビックネームで、
その娘の小式部内侍は、親の七光として侮られ、また、
母に代作してもらっているといった噂までありました。
そんな中、四条中納言という貴族が歌詠みの会に
参加していた小式部内侍に対し
「丹後にいるお母さん(和泉式部)から
(歌を教えて貰う為の)手紙は届きましたか?」
と、からかいます。
その、意地の悪い質問にその場で切り返し詠んだ歌が
上記の天橋立の歌です。
この歌の凄さは掛詞(いまでいうダジャレみたいなもの)を
巧みに用いて歌に二重の意味を持たせているところです。
1つ目は
大江山生野の道の遠ければまだ文も見ず天橋立
訳:大江山の生野という場所の道が遠いので(まだ)天橋立からの
手紙は見ていません。
2つ目は
大江山行く野の道の遠ければまだ踏みも未ず
天橋立
訳:大江山に行く野道が遠いのでまだ天橋立の地を踏んだことも
ありません。
つまり全く同じ読み方で
手紙なんて読んでねえし
天橋立(丹後)に行ったことも
ねーよ!
というような内容の深い意味を持つ、非常に完成度の高い歌を
速攻で詠んで、馬鹿にした相手に叩きつけたのです。
さぞかしドヤ顔だったに違いありません。
当時、歌を詠まれたら切り返す歌を詠む習慣があったのですが、
この見事な歌に対し四条中納言はそれを行えず、恥をかき
小式部内侍は歌人として名声を高めたというエピソードです。
ちなみに歌の中で使われている「ふみ」「はし」は
「みち」という単語の縁語と呼ばれるもので「みち」という
言葉ががある時に「ふみ」「はし」を用いることでコンボが発生し
歌の評価があがります。
「みち!」「はし!」「ふみ!」
「みッはッふ!」「みッはッふ!」
「みッはッふ!」
そこまで計算して詠んだとしたら本当に天才ですね。
参拝を済ませた後は、
旅程的に元々計画してたし、ぼちぼち店も開いてきたので
ここらで朝食を取る事にしました。
どの店も開店準備はしているのですが
ちゃんとしたメニューを提供できそうな店は、まだ数件っぽいです。
ガイドブックも何もなく、悩んでてもしょうがないので
「ええい!ここだ入っちまえ」
と、天橋立に入る、橋の手前のご飯屋さんに入店。
海鮮物が良いという事前情報だけ得ていたので
海鮮丼を注文。
値段は1000円オーバーで若干高めでしたが、
旅先なんでちょっとは奮発しましょう。
ちなみにSOUTA氏はここに向かう途中にコンビニで
おにぎりを2個食べた為、お腹一杯だそうです。
旅行中、しかも、今からご飯を食べに行く
途中でコンビニおにぎりを食べる人間を
私は初めて見ました。
「しまったー」とか「美味そうだけど食えん」
とか言っているのでマジです。
それを計算無しでやってるとしたら本当に天才ですね。
10分ほどで海鮮丼到着!
徹夜明けのすっからかんのお腹に
煌びやかな光を放つ
魚介がタップリ乗った海鮮丼が
美味くない訳は無い!
がつっがつっがつ
「うまいのう。うまいのう」
・・・・・・・ハッ!
空腹に負けて食べる前に撮影すんの忘れたよ!
申し訳ございません、このような食べかけの画像で
さて、腹具合も一段落したところで、
旅先の飯屋は重要な情報源。
地元に詳しい上、お客さんに質問には
必ず丁寧に答えてくれます。
「時間がないけどどこを見たらいいですか?」
と尋ねたところ
散策MAPを持ってきてくれて、100M位先の山に展望台が
あるのでそこを見たら良いですよ。と教えてくれました。
でも、まぁ折角ここまで来たので海岸線までは行ってみました。
日ごろの行いが良かったのか超快晴ベタ凪で絵画の様な風景
ゆっくり散策したかったのですがマジで時間が無くなってきたので、
速攻で引き返して展望台へ向かいます。
線路を渡って飛龍観展望台へ、値段は同じでスキー場の様な
一人乗りのリフトとケーブルカーを選べましたが
天気もいいので自然を肌で感じられるリフトで昇りました。
リフトを選んで大正解。
ありえんくらい美しい凄い眺望!!
ただ日影が一切ないので日差しのきつい
正午頃はつらいかもですね。
展望台からの眺めがまた凄い!
日本三景は伊達じゃない!
さぁ、お前の彼女いない歴を数えろ!
まぁやっときましょう。股のぞき。
あまりにベタすぎて自分はしませんでした。
そして、帰りのリフトに乗る哀愁漂うSOUTA氏の後ろ姿です。
リフトから降りると丁度、スケジュール上移動予定時間
10時頃になったので駐車場に戻り
次の目的地、AIR聖地由良川橋梁にむけて出発です。
[8月27日AM10:30] 由良川橋梁到着
天橋立から30分。海沿いに走って行ったらすぐに到着します。
川幅の広い由良川を一直線に横断する橋。勇壮な光景です。
こういうの好きだなシンプルで、
鉄道って男のコだよな
ここで、素材をあまり使ってしまうと、聖地巡礼のコーナーに書く事が
無くなってしまうので詳細は
AIR聖地巡礼~兵庫・京都編~でまとめてます。
電車が走ってくるシーンはなんとか撮影出来ました。
(※画像はイメージです)
ですが、タイミングが悪く電車が来るまで30分以上時間を
取られてしまったので、巻きで、次の目的地「京都府舞鶴」へ
向かいます。
[8月27日AM11:50]
寄り道。イージス艦みょうこう艦内見学
由良川橋梁から次の目的地、AIR聖地舞鶴市大波下あと少し。
1時間半ほど走ったところで、海沿いに巨大な艦影が。
うほっ、いいイージス艦・・・
元々、若干のミリオタ体質な上
以前、かわぐちかいじ先生の「ジパング」を読んで
作中に出てくるイージス艦がかっこ良すぎ、はまってしまったので、
イージス艦の無駄知識が結構あります。
車のスピードを落として見ながら行っていると
「イージス艦みょうこう艦内見学会開催中」
なら行くしかないじゃないか!
時間は押してましたが無理やり寄り道。
イージス艦みょうこうは、舞鶴地方隊所属のミサイル護衛艦。
イージス艦というのは、大雑把にいえば、高性能
レーダーを駆使し広域多数の相手との、
戦闘を一度に行えるイージスシステムを
搭載した艦の通称で、更にミサイルを積んだ船を
ミサイル護衛艦と呼びます。
左の写真が護衛艦「みょうこう」で、その前に停泊していた
右の写真が護衛艦「あたご」です。
「あたご」の方が新鋭艦で、写真では小さいですが艦の上に立ってる
タワーの形が全然違うので一発で分かります。
「みょうこう」は東京タワーみたいに骨組むき出しですが、
「あたご」はエアロパーツがついたようにすっきりしています。
すっきりさせる事で少しでも敵のレーダーに映りにくくしているのです。
ですが個人的には「みょうこう」の武骨なタワーの方が軍艦らしくて
好きです。
艦橋に付いてる六角形の白い部品が「SPY-1レーダー」という
イージスシステムの最も重要な部分で、360度500kmの
探知距離をほこり200以上の敵を同時に相手に出来る
凄まじい性能のレーダーです。
具体的にいうと、あまり良い例ではありませんが
この京都府舞鶴に停泊した状態で、東京と福岡にいる
敵の動きを正確に捕捉し、ミサイル等を用い
同時に戦闘が出来るのです。
「みょうこう」船首からの「あたご」、国旗と相まって
日本守ってますって感じでかっちょええ!
30分ほどたっぷりミリオタ分を補給したところで
当初の目的地舞鶴市アニメAIR聖地に向かいます。
[8月27日AM12:30] 京都府舞鶴市大波下到着
寄り道した、舞鶴地方隊北吸桟橋より、20分位で聖地に到着。
程良く雲が出てきて良い感じです。
海は見えませんが、鮮やかすぎる青空が
逆にあの最終話を連想させて
。・゜・(/Д`)・゜・。うわぁぁぁぁん
舞鶴の聖地は結構周辺に固まっているので、
20分程で全て見る事が出来ました。
比較を含めた詳細はAIR聖地巡礼~兵庫・京都編~で
まとめてます。
寄り道で時間が大分遅れ気味ですので、舞鶴周辺で取る予定だった
昼食を高速のSAで食べることにして、次の目的地比叡山延暦寺に
向けて出発です!
高速に乗って昼飯はたこ焼。
[8月27日PM3:30] 比叡山延暦寺到着
舞鶴市から3時間
世界文化遺産比叡山延暦寺に到着。
車で来ると比叡山ドライブウェイの道路料金が結構きついです。
片道約2,000円、帰りも通ると考えると通行料だけで
4,000円!
おのれ比叡山!
めっさ広いので主要なとこだけ廻ります。
入口から歩いて行くと、大講堂という建物に到着。
中に入って取り敢えず参拝。
SOUTAでございまーす。
国宝根本中堂
文殊楼
阿弥陀堂
詳細は世界遺産巡りコーナーでまとめておりますので
超ダイジェストでお送りしました。
さて、昼がたこ焼だっただけで、少し小腹がすいたので
入口の売店で何か食べていく事に。
という訳でクズ餅を注文
比叡山山頂から見える琵琶湖の眺望と、
注文したくず餅。コクのある黒蜜とさっぱり梅蜜味があり
どっちも美味い!!
腹ごしらえも完了し、いざ出発!
奥比叡ドライブウェイを通り、滋賀まで来たからにはと、
まずは琵琶湖大橋を目指します。
ドライブウェイ終わりには綺麗な棚田の光景が
広がってましたが、道がまるで停車する隙がなかったので
撮影できませんでした。
20分ほどで琵琶湖に近づいてる感じがしてきました。
琵琶湖大橋もすぐ目の前。
そこで見えて来たこれ!
これは廃墟遊園地として有名なびわ湖タワーにある
イーゴス108という大観覧車の廃墟です。
今回のスケジュール組んでた時点では
この遊園地の廃墟探訪も予定してたのですが
リサーチしたら遊園地の方は撤去されてしまっている
とのこと。
ヤマダ電気になってました。
ただ、この観覧車の廃墟だけは、まだ取り壊されずに
残っていたので、ヤマダ電気の駐車場から
撮らせていただきました。
今にも倒れそうな老朽化した観覧車は
見ているだけで不安になるすげぇ迫力。
ちなみにイーゴスは凄いのもじり、
ハルコンネンの精と同じ発想です。
108の名称は、108Mあるからだそうです。
琵琶湖に沈む夕日。うつくしい。
[8月27日PM6:50] 宿泊地
彦根ステーションホテル到着
ツインで一人当たり3,750円でここらのホテルでは一番安かったです。
ホテルから徒歩5分程の駅前の居酒屋で夕飯。
刺身や飛騨牛系のつまみで1時間程度飲みました。
二人で8,000円位。美味しかったです。
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