2013年末に発売されたソニーの意欲作。

業界初ミラーレス一眼レフカメラのフルサイズ機「Sony α7」。

 

従来の一眼レフ必須だった、内部の鏡体部品を廃しデジタル処理で代替することで、

これまでのフルサイズ機では考えられないコンパクトさを可能としています。

 

さらにはカタログスペック上では、2大メーカーのフルサイズ機ニコンD800と

キャノン5DmarkⅢに比肩する性能を実現しているとのこと。

 

私は5DmarkⅢを常用していましたが、私のカメラの使い方は

旅先に持ち歩いてスナップ撮影がメイン。

 

そういう使い方ですと、その大きさと重さはやはりネックになり

コンパクトなフルサイズというα7の登場は非常に気になっていました。

 

ですが、やはりニコン・キャノンの2大メーカーの威光は強力で

正直ソニーの技術がそこにどこまで迫れているかが非常に気になります。

 

というわけで「α7」「5DmarkⅢ」2台用意して

画質と実際の使用感等を比較してみました。

 

という訳で以下、比較条件です。

 

① 撮影モード・・・・・・・・「プログラムモード」

② ホワイトバランス・・・「オート」

③ ISO・・・・・・・・・・・・・「オート」

④ 評価測光

⑤ ピクチャーコントロール:スタンダード

⑥ Jpeg撮って出し

  記録画素:5D-MK3 L(5760×3840pixl)

        :α7 ex-Fine(6000×4000pixl)」

⑦ スナップ(手持ち撮影)

⑧ 使用レンズ

  ■ 5DmarkⅢ:EF16-35mm f2.8L ⅡUSM

  ■ α7:Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4

       ZA OSS SEL2470ZS USM

  ※比較のため基本両方とも35mm縛りで比較


以前D800との比較と同じように、スナップ撮影で可能な限りカメラまかせ。

Jpeg1発出しでどのような絵が出てくるかの検証です。

また D800 vs 5D-3の時は記載漏れしてましたが、

露出補正は+-0 のままです。

 

レンズに関してですが、最初α7のキットレンズ

「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS SEL2870」で比較しようとしていましたが、

私のキャノンの所有レンズが性能の高いLレンズしか持っていなかったので、

使用感をレビューする今回の内容では、画質面はともかくAF性能等で、

ちょっと比較するには無理がありました。

 

そこで2014年に発売されたα7用のFEマウントカールツァイスレンズ

にて比較を実行しています。

 

加えて素人の撮影。素人の感想です。

トンチンカンな記述やおかしな写真もあるかもしれませんが、

あくまで一つの参考として温かい目でご覧ください。

 

では、早速わりと近場にあるお寺近辺でまず一枚。

sony α7 canon EOS5Dmark3

思ったより色合いに差が出ません。

ニコン機とキャノン機比較したときは、もちょっとはっきり色合いに差が出てました。

ニコンD800はセンサーがソニー製といわれているので、もう少しニコン的な色造り感が

出るかと思ってました。

sony α7 canon EOS5Dmark3

ボケ感もなかなかいい感じです。

sony α7 canon EOS5Dmark3

こういう絵を撮るときのα7のチルト可動モニターの恩恵はかなり大きいです。

こんな風にモニターが上にも下にも動いてくれるので煽りも俯瞰も思い通り撮れます。

 

私はどちらかといえば、ファインダー派ですが、この機能はあると、

かなり使いまくりますね。

上記の比較の際では5DマークⅢはファインダーが覗けず、ほとんど勘で撮らないと

いけなかったので構図をいまいち揃えられませんでした。

 

sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3

写真は同じ場所でフォーカスをあわせるよう気をつけてるんですが

露出がばらけてますね。

これはカメラ特性というよりは、私の腕の問題な感じがします。

すみません。

 

さて、そのまま、しばらく撮影していくと「?」

α7の仕上がりの画像が異様に明るい。

 

設定を再確認するといつのまにか露出が+2になってました。

どうやら知らないうちに体に触れたかで露出のダイヤルが回ってしまったようです。

デザイン的にダイヤルが回りやすい位置になってるので

撮影中は注意が必要だと思います。

 

sony α7 canon EOS5Dmark3

うーん、ホワイトバランスが大分違って出てます。

ここは格子の角に確実に同じようにフォーカスしたんですけどね。

sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3

 

ここらへんの写真は大分夕方だったのでモニターの確認がいまいち、ままならず

ちゃんと撮れてるか不安でした。

まぁ今回は、設定固定で撮ってるんで、あまり遣り様もないのですが。

 

ただ、α7のメリットとして、設定がそのままモニターに反映される機能があります。

▲ 露出補正+-0

▲ 露出補正+2

▲ 露出補正-2

こんな感じで設定の状態での絵がそのままモニターに反映され、状態がすぐ

わかるので超便利です。

 

sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3

この時では5Dmk3がISO1000前後、α7が3000前後になっています。

このクラスなら当たり前ですがこの位の数値ではノイズはほとんど大丈夫のようです。

sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3

α7の気になるポイントの一つとしてシャッター音が大きいことがあります。

外ではほとんど気になりませんが室内空間だとドキッとするくらい音が聞こえます。

 

5Dもデフォルト音は結構大きいのですがサイレントシャッターモードが付いているので

対応できます。というか自分は特に音に拘りはないので5Dは常時

サイレントモードです。

 

sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3

この写真は自分がギリギリ使えると思うISO12600の状態で撮影しています。

一応双方ともISOは20000オーバーまで数値はあるのですが実用に耐えれる

限界はこの辺だと思います。

 

α7はISOオートモードだと暗いときにはシャッタースピードの下限が1/60に固定

されてしまいます。少し扱いにくい特性です。

 

次に北九州市の平尾台へ。

sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3

ここらへんからα7の電池残量が、かなり怪しくなります。

これは各所で言われ尽くされていますが、とにかくα7は電池食いです。

こまめに電源を落とさないと、大袈裟ではなくファインダー覗くたびに電池残量が

減っていきます。

 

電源入れっぱなしで使っていたら持続時間は2時間いくかいかないか位では

ないでしょうか。

 

そんな感じの仕様なので、私も購入後すぐバッテリーを2本買い足しています。

sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3

ちょちょっと景色撮って帰るつもりでしたが、軽い登山な感じになってしまいました。

 

こういう状況であれば、機材の軽さと、雄大な景色を出来るだけ損なわず

切り取りたいという欲求を同時に満たすα7は最適な感じを受けます。

 

ちなみに5Dと並べると、こんな感じです。重量はボディ比較で半分以下。

 

フルサイズでこのコンパクトさはそれだけでも相当なバリューです。

 

sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3

キャノンの空の色の感じが好きなのですが、α7も思ったより同じような色合いで絵を

出してくれるので個人的には非常に好ましいです。

α7のオートホワイトバランスはかなり優秀だと思います。

sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3

ここらでα7の電池残量が0に。

 

もちろん、この日の出発前はフル充電です。

予備バッテリーに交換。

 

そしてここから下の写真は70mmでの焦点距離で比較

α7は同じレンズのテレ端70mmでの比較。

 

5Dmk3はレンズを付け替え、70mmワイド端で比較。

でも5Dの付け替えたレンズはキャノンの神レンズと言われている

EF70-200mm F2.8L IS II USM

 

このレンズ相手の上、手振れしやすいテレ端なのでα7が不利な

比較ですがそれを踏まえたうえでの参考までに。

 

sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3
sony α7 canon EOS5Dmark3

という感じで、ざっくばらんなカメラ比較でした。

 

さて、そんなわけでα7を使用してみての感想ですが、

フルサイズとは思えないダウンサイジング・コストパフォーマンス・高い機能性を

実現させた、非常に優秀なカメラだと思います。

ただ、それを前提とした上で、使う人によって、評価が非常に分かれるカメラではないか

との印象も受けます。

 

個性の強い特性がいくつかあるので、そこが理解不足だと、ネガティブな印象を

受ける方もいるかもしれません。

 

総括として、α7の大まかなメリットデメリットを記載しますと。

 

■ メリット

1. コンパクト・軽量

 :フルサイズカメラで普段使いのバッグに、いつでもほおりこんでいて負担が無いのは

  本当にありがたいです。この一事だけでもこのカメラに価値を見出せます。

 

2. バランスの良い機能性

 :今回の比較を見てもらえば、どうでしょう。

  ハイアマクラスのキャノン機と比べても、出てくる画にそこまで遜色は

  無いと思います。

  またAF性能、AWB、高感度撮影等も普段使いに全くストレスの無い性能を

  発揮してくれました。

 

3. サブ機能の充実 

 :無線でのデータ転送や、チルト可動モニター、瞳オートフォーカスなど

  色々なサブ機能があり、こんなことも出来るよ的な、便利な機能が沢山あります。

 

4. 優れたコストパフォーマンス

 :あまり語られることが無いのですが、フルサイズ機のレンズキットで15万切る

  価格は、上記のような性能を鑑みるとすばらしいと思います。

 

■ デメリット

1. シャッター音が大きく、サイレントモード等も無い。

  :人が多いところや施設内、街撮りでは結構気になります。

 

2. ISOオートの際の最低シャッタースピードが設定できない。

  :1/60固定になるので、結構画に制約がでます。

   思ったよりは撮れるんですが、やはり等倍で見るとぶれちゃってたりが多いです。

 

3. バッテリーの消費が早い

  :文中でも書きましたが2個くらい予備を持ってないと完全には安心できません。

   長時間起動する星空撮影や夜景撮影などにはあまり向かないかも。

   モバイルバッテリー使用するとか、やり様はある気がしますが・・・。

   

4. レンズラインナップが少ない

  :これは時間が解決する問題かもしれませんがH26年4月の現時点では

   純正の広角やズームのラインナップが乏しいです。

 

5. リセールスバリューに不安

  :カメラ機材は高額ですが、リセールスバリューが良いのは非常に大きな

   魅力です。ですが、やはり2大メーカーの機材と比較するとソニー製品は

   価格の乱高下が激しい気がします。

 

 

と、まぁこんな感じ。

ここに書いた様なメリットデメリットを踏まえ、自分の使い方にあっていると思ったら

「買い」のカメラだと思います。

 

私も「普段使い」「スナップ用のサブ機」としての使用を想定した上で、

そのように運用しており、非常に満足度は高いです。

 

とまぁ、そんな感じで検証終了。

 

何かのご参考にしていただければ大変うれしく思います。

 

        スナップ対決 α7 vs EOS5DmarkⅢ

                   ~ 完 ~

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