左画像の崖がこの島の本体。
というのも島の2/3が人工的に拡張して作られた土地です。
真ん中は水道管。崖上に貯水槽があります。
川はおろか雨水もろくに溜められないこの島では
水は大変貴重。大事に使っていたようです。
こんな風に見学路が設けられています。全長は100M位かな。
その間に見学出来る広場が三つ。
10分程ガイドの説明を受けて第二の広場へ。
昔の倉庫と事務所の跡。赤レンガが良い味出してます。
左上にちょろっと写っている灯台はまだ生きています。
いよいよ最後の見学広場へ
此処から見えるのは、1916年(大正5年)に建てられた
日本で最初の鉄筋コンクリート造の集合住宅「30号棟」
危険で入れない島裏のビル廃墟群の一端に触れられます。
名残おしいけど、此処で島内見学は終了。
船に乗り込み島を離れます。
帰りは島を一周し全景を眺めながら帰港するルート。
まさに「軍艦」のアングル。
当時三菱重工業長崎造船所で建造中だった日本海軍の戦艦
「土佐」に似ているとして「軍艦島」と呼ばれたといいます。
またアメリカ海軍の潜水艦が見間違えて魚雷を撃ち込んだ
との逸話もあります。
島裏のビル群。人口が最盛期を迎えた1960年(昭和35年)には
5,267人の人口がおり、83,600 人/km2と世界一の人口密度。
炭鉱施設・住宅のほか、小中学校・店舗・病院・寺院・映画館・理髪店・
パチンコ屋・雀荘・スナックなどがあり、島内においてほぼ完結した
都市機能が備わっていました。
数十年でここまでぼろぼろになるのは、この島を取り巻く厳しい
環境によるもの。天候が荒れた時は島を超える程の波が
叩きつけられるそうです。
つわものどもが夢の跡。
廃墟の寂寥感は中々味わえない感覚。
さよなら軍艦島。
長崎港に無事帰港。こんなんもらいました。
折角なんで帰る前に港にそのまま車を置いて、
徒歩で中華街へ飯を食いに行きましょう。
かの有名な出島跡。すっかり街の一部になってます。
肝心の料理の写真、撮り忘れた・・・・orz
てな感じで探訪完了!
軍艦島は世界遺産登録とか文化財としての保全案は出ていますが
具体的な修繕策は今のところなく、あと数十年もすれば廃墟群も
おそらく崩壊するでしょう。
気になった方は、貴重な姿を拝める今の内にイクベシ!
軍艦島探訪
~ 完 ~
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