評価は5段階方式。★4あればほぼ満点。★5は殿堂入りって

感じです。続巻作品はその後の展開で評価が変わる可能性も

あるのでレビュー日時点の評価で付けてます。

 

★5・・・・・・神作品。墓に入れるべき!

★4・・・・・・超お勧め。見るべし!

★3・・・・・・面白い。読んで損はない!

★2・・・・・・波長が合えば、面白い人もいるかもね。

★1・・・・・・万人に向けてお勧めできない。残念な作品。

 

 


(全12巻

 

評価:★★★☆☆

タイトル/ ストッパー毒島

作者/ ハロルド作石

内容(wikiより)/

プロ野球入りを目指す高校生・毒島大広は、非凡な才能を持ちながらも素行不良から野球部に入れてもらえず、学外での乱闘事件をきっかけに高校も退学になった。しかし毒島を中学生の頃から見ていたというパ・リーグの弱小球団・京浜アスレチックスの木暮スカウトの働きもあり、1995年のドラフト会議でアスレチックスから8位指名を受ける。入団を渋る周囲の人間を自慢の剛速球で捻じ伏せた毒島は、チームのストッパー(抑え投手)を志願し、シーズン60セーブとチームのリーグ優勝を目指して1年目から大暴れする。





感想/

破天荒な剛速球投手、毒島大広が球界1の弱小チーム、アスレチックスに入団し
やがてチームを優勝に導いていく成長物語。

タイトル通り野球物にしては珍しく、主人公がストッパーを目指す設定。
普通の野球漫画とはちょっと違った視点で物語を楽しめます。

ただ、途中の「毒島ボール」の仕組みとかチック君の中身とかが不明瞭な点が
私の様な 細かい事が気になる人間にとっては少しマイナス。

しかし、ハロルド先生の独特のテンポと個性的なキャラクターが織りなすギャグは
独特の味わいがあり、そんなゆるいシーンとは対照的に真剣勝負の中での
魅せ場の描き方が素晴らしい。

この最終話直前の佐世保のHRの見開きだけで★1つ分はあります。

打球を見せず、視線と表情、広い空間にで静止する放り投げたバットだけで
ホームランを打ったと読者に 確信させる野球漫画史に残る圧巻のワンシーン。

 

備考/

 

 

 


(既刊1巻~

 

評価:★★★☆☆(H23/6/7)

タイトル/ グラゼニ

作者/ 森高 夕次 (原作), アダチ ケイジ (漫画)

内容(amazonより)/

「プロ野球は人生の縮図」と言う人がいるが、そんなことはない!
トンデモナイ成果主義による年棒。同じユニホームを着ていても、そこにはトンデモナイ階級がある!
現在8年目、中継ぎ投手としてなんとか1軍にいる主人公・凡田夏之介はそんなトンデモナイプロ野球界で生き残れる!?




感想/

シビアなプロ野球の「ギャラ」を軸とした、斬新な視点で描かれた
野球漫画。

主人公はスタープレイヤーでも凄い球が投げられる訳でもない
サイドスローの中継ぎ投手。

その微妙な立ち位置を中心に据えることで、スタープレイヤーと、プロの壁に
脱落していく選手の狭間での切迫した戦いが描かれています。

とにかく、華々しいプロ野球界のほとんど語られることのない、年棒、
引退後の生活、大人の事情等が赤裸々に描かれ、野球の見方が変わる程です。

ただ、そういった重いテーマを据えつつも、コミカルな展開や友人の先発投手に なんとか勝ちを付けたいと、奮闘するドラマ性のあるエピソード等も交えているため けっこうさっくり読めます。

これまでにない野球漫画といっても良い位ですので、野球好きの方には
お勧め。

 

備考/

 

 

 



(全17巻

 

評価:★★★★☆

タイトル/ 孤高の人

作者/ 坂本眞一

内容(amazonより)/

孤独な青年・森文太郎は転校初日、同じクラスの宮本にけしかけられ校舎をよじ登ることに。一歩間違えば死んだかもしれない、だが成し遂げた瞬間の充実感は、今までになかった「生きている」ことを確かに実感するもの…。文太郎はクライミングへの気持ちを加速させはじめた――!!



感想/

実在のクライマー加藤文太郎をモデルにしたこの作品。

この作品の魅力は何と言ってもその圧倒的な画力につきます。
単独での山の登攀を主体にして描いているのでは多くの場面で
状況説明が台詞では出来ません。

ですが、繊細で迫力のある絵で山の過酷さ、自然の美しさ、ク ライマーの心情を 見事に読者に伝えています。

実在のクライマーがモデルとは言え時代背景は全然違いますし、
先の展開も読めません。

ハッピーエンドが好きな私としてはラストはモデルを踏襲しないでほしいですね。

【H24/3追記】

無事完結し上記の懸念を払拭する良い終わり方。

最終話近辺はフラグビンビンだったのでやっぱり原作通りの終わらせ方かと
思ってました。

後書き何かを見れば作者もぎりぎりまで加藤を山に殉じさせるか
迷ったようですが非常にすがすがしくベストな終わらせ方だと思います。


 

備考/

 

 

 

 



(既刊1巻~5巻

 

評価:★★★☆☆(H23.5.6)

タイトル/  3月のライオン

作者/  羽海野チカ

内容/

若干17歳のプロ棋士、桐山零。複雑な生い立ちの彼は人間との繋がりからの孤独
その才能ゆえの孤独に囚われている。しかし、ある時出会った家族との交流の中で

彼は少しづつ成長していく・・・・




感想/

『ハチミツとクローバー』で一躍大人気少女漫画家の仲間入りをはたした
羽海野チカ先生の新作がなんと少年誌での将棋漫画ってのは結構びっくり。

主要登場キャラクターには、全てといって良い程それぞれに様々な心の傷が
あり、その傷に向き合うキャラの成長を丁寧に描いていて、この微妙な心の
動きを見せる描写力は流石。

しかしながら、そういった話だけに全体的に話が重い。
随所にギャグパートは あるものの基本コンセプトがそんな感じなんで気楽に
読めるエンターテイメントでは無い感じ。
無論そういう重厚な設定が好きな方には逆にお勧めですが。

また、折角将棋をテーマにしているのでもう少し踏み込んだ将棋の勝負を
魅せる描写があってもいい気がします。

 

備考/

 

 

 

 



(既刊1~19巻)

 

評価:★★★☆☆(H23.5.1)

タイトル/  GIANT KILLING

作者/  ツジトモ

内容(amazonより)/

達海猛35歳、職業サッカー監督。今季より弱小プロサッカークラブ
「ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)」の監督に就任する。現役時
代も監督になってからも、大好物は「番狂わせの大物喰い=ジャイアント・キリ
ング」! サッカーを面白くするのは監督だ!


感想/

サッカー漫画は数多くあれど、なんとこの作品は監督が主人公。
そんな設定の漫画は恐らくはじめてじゃないでしょうか。

弱小クラブETU改革の為、招致されたかつてのチームの英雄、達海猛。
短所長所が混在するくせのある選手から、長所を引き出し、巧みな指揮で
チームを勝利に導いていく。

現実でもサッカーでチームが負けが続けると、すぐ監督交代の話がでますが、
実際にプレーする選手が変わらないのに監督代えたところで
勝てるようになるんかい?とずっと疑問に思ってました。
しかし、この漫画を 見たら納得。

チームの編成。ゲームメイク。そして臨機応変に相手チームの
弱点をつく戦術。監督の仕事の重要性が丹念に描かれていて
眼から鱗が落ちる思い。

19巻まで出ていますが、チームはまだ発展途上。勝ったり負けたりの
一進一退なのでこれからチームが強くなってきたらさらに面白くなりそう。

今後の展開にも期待。


備考/

 

 

 

 



(全19巻)

 

評価:★★★★★

タイトル/  ONE OUTS

作者/  甲斐谷忍

内容(amazonより)/

“優勝に必要な何かが足りない”その“何か”を捜して、沖縄で自主トレに励む“不運の天才打者”児島弘道。そこで彼は一人の男と出会う。120km/hそこそこの直球だけで、賭野球“ワンナウト”で無敗を誇る男。彼は名乗る。渡久地東亜と…。


感想/

こんなに夢中になって読んだ漫画は大人になってから久方ぶり!

まったく内容は知らないままあらすじ見て少し面白そうだったので1巻だけジャケ買い。
しかし3日後にはヤフオクで落とした全巻セットが届いてました。

この作品は野球漫画です。
しかし、普通野球漫画の主人公といえば剛速球を投げられたり
魔球を駆使し相手チームと戦っていくというのが基本。

ところがこの漫画の主人公渡久地東亜は、変化球はおろか直球も
120km程度の球しか投げられない。

しかし、神がかり的な洞察力、頭脳を武器に、その最弱の球だけで
プロ野球界の強敵を叩き伏せていく。

まさに痛快の一言。

その頭脳戦。毎試合ごとに動く多額の金。相手チームとの様々な駆け引き。

中盤にやや強引な展開があったものの綺麗にまとまって読後感も良い。 ★5の
神作品です。

野球漫画、ギャンブル漫画が好きな人は読まないと人生損してますよ。

備考/

 

 

 

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